AD-DMTについて

About AD-DMT

アルツハイマー病とは

アルツハイマー病は認知症の原因として最も多いものです。

アルツハイマー病では脳の中でアミロイドβ(Aβ)と呼ばれるタンパク質の異常な蓄積が病気を引き起こすと考えられています。

最近になり、これまでにはなかった、抗アミロイドβ抗体薬という薬剤が治療に用いられるようになりまし

このお薬は、ADの症状ではなく、病気の根底にあるメカニズムに作用して進行を遅らせる効果のある薬で、疾患修飾薬とよばれています。

正常な状態では、Aβは産生されてもバラバラのまま脳から取り除かれますが、アルツハイマー病の人ではかたまりを作って脳の中にたまり、このかたまりが神経細胞を障害することで、神経細胞の働きが落ち、数が減って、認知症の症状につながると考えられています。

疾患修飾薬とは

  • ADのDMTは、これまで20年に渡って臨床開発が進められてきましたが、2023年、2024年にようやくレケンビ®、ケサンラ®が発売されました。

このような働きにより、疾患修飾薬は、アルツハイマー病の進行を遅らせることが期待されます。

副作用としてのARIA(アリア)とは

  • 抗アミロイド抗体薬のように、Aβを除去する薬を使用すると、アミロイド関連画像異常(ARIA)という副作用があらわれることがあります。
  • ARIAは、脳からAβが除去されるときに、一時的に血液の成分が血管の外に漏れ出すことで、脳のむくみや脳の中で出血が起こるのではないかと考えられています。

このARIAの副作用は、APOEという誰もが持っている遺伝子の型によって(大きく2,3,4型の3つがあり、4型をもっているかどうかによって)、発症のしやすさなどに違いがあるともいわれています。

抗アミロイドβ抗体薬を安全に使うためにはAPOE遺伝子の型は重要な情報と考えられています。

APOE遺伝学的検査について

「遺伝」や「遺伝子」とは何ですか?

「遺伝」とは親から子へいろいろな特徴が受け継がれることです。
「遺伝子」がその役割を果たします。

  • ARIAの副作用は、APOE遺伝子の種類によって(「ε4」をもっているかどうかによって)出やすさが変わると言われています。
  • APOE遺伝子の種類を調べ、その結果に留意しながらお薬を使うことで、副作用のすみやかな診断や対応ができる可能性があります。
  • 実際に多くの方が使った場合のデータを研究することで、APOE遺伝子と副作用の関係がより詳しくわかり、将来より安全にお薬を使用することにつながる可能性があります。
  • アルツハイマー病の人のAPOE遺伝子の種類を調べると、「ε4」を1つもつ人が約53%、「ε4」を2つもつ人が約15%いることがわかっています。
  • 「ε4」を1つもっていることを「ε4ヘテロ接合体」、2つもっていることを「ε4ホモ接合体」と言います。
  • 「ε4ヘテロ接合体」や「ε4ホモ接合体」の人は、将来アルツハイマー病になる可能性が高まることから、
    認知症の発症リスクを低減する生活習慣として禁煙する、運動習慣や社会活動を取り入れる、良質な睡眠、バランスの良い食事をとることなどを取り入れ、気になる症状があれば早目の医療機関への受診がすすめられています。

APOE遺伝学的検査の詳しい資料につきましては、こちらからダウンロードしてご覧いただけます。

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